前回、ブラックな医局について紹介しました。
働いてみないと見えない部分、聞いていたのと違う部分というのがたくさんあると思います。
現役医局員ならば誰しも一度はこれらの要素を見たり聞いたりしているのではないでしょうか。
「ブラックだけどもしょうがない」と自分に言い聞かせて、我慢することは果していいことか…
そこで今回は入局したいと思えるような医局とはどんな特徴があるのか、私が研修医時代や現時点までに経験したことをまとめてみました。
最後まで読んでいただけると嬉しいです。
それでは、どうぞ。
1.雰囲気がよく、上司から若手まで楽しく働いている
医局を離れる際に教授からこんな言葉をかけていただきました。
「上が楽しそうに働いていなかったら、下も楽しいと感じられないから、自分が楽しく働けるように医局を守っていくからいつでも戻っておいで」と。
自分が心からその診療を好きでやっていないと出てこない、とても優しさに溢れた言葉でした。
大きな組織であるからこその安心感を提供してもらえる場所であってほしいです。
2.先輩、同期、後輩の人間関係がいい 仲間意識がいい
協調性がある医局は共に成長していくことができる医局であると言えます。
気軽に相談ができ、困った時にみんなで支え合い助け合える閉鎖的でない医局は自ずから人間関係も殺伐とすることはないでしょう。
3.教育体制がしっかりしている
先輩の先生方の連携がしっかりしていると、若手への指導体制が強固に構築されているため手厚くバックアップをしてもらえるはずです。
大学病院は症例が豊富にあり幅広く経験させてもらえる教育的な側面が大きいのも事実。
また、専門医取得や学位取得をしたばかりの先生からレポートの書き方なども伝授してもらいやすいのも医局に属するメリットと言えるでしょう。
アカデミックに様々なことに取り組めるのは大学病院の良き面です。
4.人員が多くドロップアウト率が低い
人員が多ければ多いほど、困ったときに支え合えるもの。
いざというときに、大勢でカバーすれば1人の負担は減ります。
早期に医局を退局してしまう医師数が少ないほどいい医局と言えるでしょう。
5.出身大学による差別がない
今もあるのかわかりませんが、母校出身者以外に冷遇対応があることも。
いろんな経歴を持った医師が集まっているというのは大事な要素なのかも知れません。
6.夫婦の職場事情や妊娠・出産・育児・介護などの家庭の事情にも配慮してくれる
診療科が同じ夫婦であれば、遠方の勤務であっても勤務先を夫婦同士で近場に設定し別居することなく生活できるよう配慮してくれる医局も存在します。
7.自由にさせてくれる
臨床を中心にやっていきたいと考えている人、自分の興味のある研究をやっていきたい人、自分がどんな医者になりたいのかは十人十色です。
例えば、さらなる勉強のための国内留学など。
縛り付けるだけではなく、その人のスキルアップになること、或いはやりたいことを思う存分にできる医局であれば、のびのび働けるだけでなく、それを医局に還元したいと思えるのではないでしょうか。
おわりに
教授が変われば医局の雰囲気も変わるというように、医局は流動的です。
入局者や人数によっても、環境は変わるもの。
最近では、入局することなく後期研修医から市中病院で勤務される方も増えています。
これから入局を考えている人は、参考にしてもらえれば幸いです。
コメント待っています。
ぜひ、後悔のない医局選びを!
では、また。
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